留年戦記

留年と工学と人間関係と毎日戦っている人のブログです. 今年は留年回避済み.プロマネのお勉強中.留学試みたりTOEICの得点向上を試みたり.普通に学校の勉強を頑張ったり工学(プログラミングも回路も)について学んでみたり.時々レーザーカッターのパラメータを記事にしてます.

【電子工作】抵抗の種類・使い方・そして燃やすっ!

わが道をマイペースに!あこさんです.

 

今週来週,そして再来週と電子回路の実験を行っているので便乗して回路の素子についての解説をしようと思いますっ!

 

今回は抵抗ちゃんです!

 

1,種類

1,1 カーボン抵抗

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もっとも安価でよく使われる抵抗です.

(私は主にこれを使います)

 

1,2 金属皮膜抵抗

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カーボン抵抗よりちょっと高価な抵抗.ただ高価なわけじゃなくて,誤差範囲が狭いのが特徴です.

そして,なにより温度変化が小さいです.

温度が上がると抵抗値が変化するんですがそれがカーボンよりも小さいのです.

 

1,3 セメント抵抗・ほうろう抵抗

ほうろう抵抗は緑の鈍器みたいな抵抗です.とげとげのやつ!

そして,セメントは白い箱みたいな抵抗です.

これらは大電力(Wのやつ)に強いものです.

 

2,抵抗の読み方「カラーコード」

抵抗には色が書かれています.これがカラーコードといってそれぞれの抵抗値を表しています.

例えばカーボンだと右に(基本は)金か銀となるように持ちます.

そしたら,左から色を読みます.

例えば「茶・黒・赤・金」だとします

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このような表に合わせて色に数字を当てていきます.

1つめの数字は「茶」=1

2つめの数字は「黒」=0

3つめの数字は「赤」=2

4つめの許容誤差は「金」=5

ここから,まず1つめの数字を10の桁として1,2の二つで二桁の数字とします.今回だと10.

そしてそこに,3つめの数を指数として10^(3つめ数)となるような数字をかけます.今回だと10^2を10にかけます.

そうすると,10*10^2で1000Ωです.

つまり,抵抗1kとなります.

そして最後の色は許容誤差です.

許容誤差とは書かれている数値に対してどれだけ誤差が発生するかというものを表すものです.

(抵抗に書かれている抵抗値に正確にぴったりっていうことはないのです!)

 

 

もやすっ!

以前ロケットを打ち上げていた時の話なのです.

解放機構といってカンサットやパラシュートを入れておく場所があるのですがそれを空中で解放するときにどのようにして開放するのかという問題で先輩がテグスを燃やそうという提案をしました.

で,どうやって燃やすの?と聞いたところ「カーボン抵抗を燃やすっ!」と….

カーボンは1/4Wなど許容範囲があるのですが,それを超えるように電圧をかけると…燃えますっ!

でこれを使って燃やすと言い放った先輩….実際に実験で燃やしました.

(写真はないけど)

すごく体に悪そうな匂いがしました…orz

 

余談

ついこの間の実験で抵抗を使ったときに100Ω(たぶん)を使ったのですが,この時どうしても実験結果がおかしくて「うーん,おっかしいなぁ~」って考えていたんですよ.

んでもって,諮問の時に「素子の劣化が原因だと…」と答えたんですが…そしたらTAさんに「そしたら抵抗値ちゃんと計ってみ?」と言われてしまいました(;´Д`)

で,計ったら…なんと「80Ω弱」….「ん…?20%の誤差…?」となりました.

ちなみに許容誤差は金色….

普通ではありえない誤差範囲….

おそらく劣化だと思うのですが(別の実験班もそんなことになってた)あまりにひどくて笑っちゃいました(;´Д`)

そりゃ,実験結果が芳しくないわけだっ!