リチウムイオンバッテリーの膨張は危険!!膨らんだら気を付けよう!
ピアノの演奏会3日後にもかかわらずまだ半分しか弾けないあこさんです.
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1,リチウムイオンバッテリーって?
リチウムイオンバッテリーをご存知でしょうか?
Li-ion電池と書かれているあれです.
千石さんのネットより写真をお借りしました.
DTP502535という種類です.
で,型番が問題なのではなくてこれがリポバッテリーです.
(リチウムポリマー,略してリポ)
ほぼリチウムイオン電池と変わりません.
充電式の電池=二次電池です.
身近なものではスマートフォン,パソコン,タブレットなどに使用されています.
また,いろんなところで使われる理由として,
- エネルギー密度が高いため,小さい軽いにも関わらずほかの電池よりも多くのエネルギーを蓄積できます.
- 高出力(電圧が高い)です.3.6V~3.7Vの出力が可能です.(乾電池が1.5Vです)
- メモリー効果と呼ばれる充電の際に放電が十分にされていないと容量が減ってしまう現象がありません.(要は継ぎ足ししても容量が減らない.携帯とかパソコンとかこれがないと困っちゃいますね)
- 自己放電が少ないです.ないとは言いませんが他の電池に比べて勝手に放電されていく現象が少ないです.
があります.他のに比べて性能が格段に良いです.
2,ただし危険性も
メリットばかりに見えるリチウムイオンバッテリーですが,欠点も存在します.よくお見掛けする「androidをハンマーで叩いたらバッテリーが膨張!爆発した!これは爆弾だ!」といった映像を見たことがあるでしょうか?(探したのですが見つからなかったのでそういう動画がありましたよ程度に…)
実はハンマーで殴って爆発→携帯は爆弾じゃないか!危ない!っていうのは至極普通のことなんです….
リチウムイオンバッテリーの特性として仕方ないんです….
というわけで一度爆発映像でも.
ちょっとお借りしてきた動画ですが,痛めつけたあとに爆発していますね.
エネルギーが詰まってる袋に外部から衝撃を加えたら…中で回路がショート(短絡)して高エネルギーが漏れ出す(大電流が流れる)…そして溶媒に着火,爆発っ!ってなります.
3,何もしてないのに膨張したっ!
ありますあります.何もしてなくはないですが,膨張することあります.
中の溶媒が揮発し膨張することがあるんです.
で,この状態になっていると危ないです.
上で言ったように発火する可能性があります.
また問題なのはそのあとで一度燃えると消化できない(できないことはないのかもしれない.ちょっとちゃんと分かってないです)ことです.
コバルト酸リチウムが正極で使われており,このコバルト酸リチウムは反応性が高いです….そしてLiCoO2であることからわかるように高温になると分解して酸素が出ます.これが酸化剤となり,反応が起こります.で,そこでの反応によって発熱します.
つまり…燃料投下されます.
手が付けられないというのはこれが原因です….
4,リポの処分・リサイクルマークがあるんですよ
スリーアローマークをご存知ですか?
リサイクルマークです.
手書きですがこんなやつです.
見覚えあるんじゃないでしょうか?
この間リポの処理にこまり,どうしたらいいんだろうと調べてみて知りました.
リポにはスリーアローマークが書いてありその下にリチウムイオン電池なら「Li-ion」と書かれています.
(ニッケル水素なら「Ni-MH」,ニッカド電池なら「Ni-Cd」が書かれています)
とりあえず通常の処分方法は
- 処理するときは+極と-極を絶縁テープで止めましょう.ショート(短絡)すると危険です.
- リサイクル協力店で回収してもらいます.
です.
コネクタ(配線)を切るときは片方ずつにしましょう.
ショートの危険があります.
そして膨張リポの場合…放電したほうがいいらしいです.(やったことない)
とりあえず配線をチョッキン
使い捨ての容器(かなり汚れるらしい)に水と食塩を入れ,そこに配線切ったリポを投入します.
これで1週間~2週間放置すれば完全放電されます.
この時中のガスが出るようなのでちゃんと換気を良くするのですよっ!!!!
その後上の方法と同様に処分になります.
皆様も楽しいリポライフを~~~.
続編(2018/07/31)